クリームプリン
「あ〜 いちゅごな〜ぅぅ〜!」
今日は真壁家で、一騎とオヤツを待っていた総士は、目の前に出されたプリンを一目見て叫んだ。昨日は同じ器に入って、上には真っ赤な苺がびっしり載っていた。それが、今日のプリンにはない。
「今日のはクリームプリンなの」
「いちゅごぉぉ〜 さっちあたのれしょ〜」
「さっきじゃなくて、昨日のはね」
「らぁ ちの〜のぷりゅんがい〜 ちの〜の!」
「今日のクリームプリンもおいしいのよ」
クリームが小さな星形にツンツン並んでいるのを見せると、一騎はもうニヘニヘ♪しながらスプーンを構える。総士は口をとがらせる。
「らぁさ あちたは ちの〜にちて」
真剣な総士の言い分に、お茶を淹れていた紅音が笑い出す。
「なかなか哲学者ねぇ、そし君」
……頑固の片鱗でしょうか(笑)
今日は真壁家で、一騎とオヤツを待っていた総士は、目の前に出されたプリンを一目見て叫んだ。昨日は同じ器に入って、上には真っ赤な苺がびっしり載っていた。それが、今日のプリンにはない。
「今日のはクリームプリンなの」
「いちゅごぉぉ〜 さっちあたのれしょ〜」
「さっきじゃなくて、昨日のはね」
「らぁ ちの〜のぷりゅんがい〜 ちの〜の!」
「今日のクリームプリンもおいしいのよ」
クリームが小さな星形にツンツン並んでいるのを見せると、一騎はもうニヘニヘ♪しながらスプーンを構える。総士は口をとがらせる。
「らぁさ あちたは ちの〜にちて」
真剣な総士の言い分に、お茶を淹れていた紅音が笑い出す。
「なかなか哲学者ねぇ、そし君」
……頑固の片鱗でしょうか(笑)
いちごプリン
「あ〜♪ そち ゆぃこらったぬぅ♪」
オヤツのイチゴプリンに目を輝かせた総士は、鞘と公蔵に向かってキラキラ笑った。言葉の最後に「〜ね」と言っているはずか大人には「〜ぬぅ」に聞こえる時、総士はとてもはしゃいでいる。いちごのプリンは総士をハイテンションするらしい。公蔵に通訳しながら、鞘は笑って総士をキチンと座らせた。
「良い子にしてたご褒美だと思ってるみたいよ。特別良いコトもしてないのにね」
「じゃあ、良い子でないときのおやつは何だ?」
「なんだと思ってるかしらね」
プリンの上にぎっちり並ぶイチゴを見つめていた総士は、スプーンを握るとニッコリして話しかけた。
「よくちてくぇたぇ ちかれたれしょ〜」
「どういうことだ?」
目を点にした公蔵に説明を求められても、鞘も首を振るしかなかった。親を悩ませているとは知るよしもない総士は、ねぎらったばかりのイチゴをおいしくいただいているのだった。
……総士の「よくちてくぇたねぇ」は西尾のおばちゃんの口まねだったりして(笑)
オヤツのイチゴプリンに目を輝かせた総士は、鞘と公蔵に向かってキラキラ笑った。言葉の最後に「〜ね」と言っているはずか大人には「〜ぬぅ」に聞こえる時、総士はとてもはしゃいでいる。いちごのプリンは総士をハイテンションするらしい。公蔵に通訳しながら、鞘は笑って総士をキチンと座らせた。
「良い子にしてたご褒美だと思ってるみたいよ。特別良いコトもしてないのにね」
「じゃあ、良い子でないときのおやつは何だ?」
「なんだと思ってるかしらね」
プリンの上にぎっちり並ぶイチゴを見つめていた総士は、スプーンを握るとニッコリして話しかけた。
「よくちてくぇたぇ ちかれたれしょ〜」
「どういうことだ?」
目を点にした公蔵に説明を求められても、鞘も首を振るしかなかった。親を悩ませているとは知るよしもない総士は、ねぎらったばかりのイチゴをおいしくいただいているのだった。
……総士の「よくちてくぇたねぇ」は西尾のおばちゃんの口まねだったりして(笑)
ちび月餅
小さくてもぎっちり実の詰まった月餅の箱が卓袱台に置いてある。甘い匂いがするので、一騎はウキウキ開けようと持ち上げた。
「おぉん!」
見た目よりずっと重く、ぴっちりビニールパックされているので、ゴトン、と取り落とす。紅音と鞘が見ていると一騎は何度か挑戦して、ようやく持ち上げると、そのまま齧り付いた。
「あっ! 一騎っ!」
ぴっ
噛みつき攻撃から歯に日かけってビニール破りに成功すると、一騎はひと思いに箱の端を囓りとった。
「すごいわねぇ、一騎君…」
「そこ、褒めちゃダメ!」
どや顔の一騎が月餅に到達したころ、積み木を片付けていた総士もやって来た。一騎が開けた処から、ころり、とひとつ小さな月餅がこぼれ落ちた。
「あゃ こちた!」
総士は、目の前に転がった月餅を拾う。やって来た総士に見せようと、一騎は箱を掲げる。一騎が得意げに囓り開けた穴を見せると、総士は真面目な顔で拾った月餅を押し込む。その様子に紅音と鞘は顔を見合わせた。
「あらら、そし君、せっかく…」
「おやつなのに…」
「いつ気がつくか、賭けない?」
「もおっ!」
……ぴよっこ総士はきっと、月餅と史彦の焼き物の区別がつきません(笑)
「おぉん!」
見た目よりずっと重く、ぴっちりビニールパックされているので、ゴトン、と取り落とす。紅音と鞘が見ていると一騎は何度か挑戦して、ようやく持ち上げると、そのまま齧り付いた。
「あっ! 一騎っ!」
ぴっ
噛みつき攻撃から歯に日かけってビニール破りに成功すると、一騎はひと思いに箱の端を囓りとった。
「すごいわねぇ、一騎君…」
「そこ、褒めちゃダメ!」
どや顔の一騎が月餅に到達したころ、積み木を片付けていた総士もやって来た。一騎が開けた処から、ころり、とひとつ小さな月餅がこぼれ落ちた。
「あゃ こちた!」
総士は、目の前に転がった月餅を拾う。やって来た総士に見せようと、一騎は箱を掲げる。一騎が得意げに囓り開けた穴を見せると、総士は真面目な顔で拾った月餅を押し込む。その様子に紅音と鞘は顔を見合わせた。
「あらら、そし君、せっかく…」
「おやつなのに…」
「いつ気がつくか、賭けない?」
「もおっ!」
……ぴよっこ総士はきっと、月餅と史彦の焼き物の区別がつきません(笑)
レモンチーズパイ
「あ ぷぃん♪」
「違います、これはレモンとチーズのクリームパイなの。ほら、色が違うでしょ?」
「ちあわない」
最近、総士はちょっと素直ではない。何かと「ちあう」を連発する。とりあえず何でも「あい♪」とカワイイお返事していたのが、小理屈こねてみせたり、むくれたり、鞘も一筋縄ではいかなくなっていた。比べて見せても、言い張って聞かない。
「香りが違うでしょ、レモンの…」
「ちない!」
「します」
きっぱり言った鞘は、総士のマグカップを引いた。
「あ!」
「おやつ食べないなら、牛乳もいらないのでしょ」
「おあつちる!」
「それなら、ちゃんと座って、いただきますしてね」
「あい」
「いただいま♪」で、いざ食べ始めると、総士は最もらしい顔で頷く。
「こぇ ぷりゅんらなぁね」
「ね、違うでしょ」
「あい♪ ちあう♪ ちあう♪」
思う存分「ちあう♪」を言えて満足そうな総士に、鞘は苦笑い。
……総士もなかなか難しいお年頃(笑)
「違います、これはレモンとチーズのクリームパイなの。ほら、色が違うでしょ?」
「ちあわない」
最近、総士はちょっと素直ではない。何かと「ちあう」を連発する。とりあえず何でも「あい♪」とカワイイお返事していたのが、小理屈こねてみせたり、むくれたり、鞘も一筋縄ではいかなくなっていた。比べて見せても、言い張って聞かない。
「香りが違うでしょ、レモンの…」
「ちない!」
「します」
きっぱり言った鞘は、総士のマグカップを引いた。
「あ!」
「おやつ食べないなら、牛乳もいらないのでしょ」
「おあつちる!」
「それなら、ちゃんと座って、いただきますしてね」
「あい」
「いただいま♪」で、いざ食べ始めると、総士は最もらしい顔で頷く。
「こぇ ぷりゅんらなぁね」
「ね、違うでしょ」
「あい♪ ちあう♪ ちあう♪」
思う存分「ちあう♪」を言えて満足そうな総士に、鞘は苦笑い。
……総士もなかなか難しいお年頃(笑)
キャラメルクリームパン
「もぉぉ♪」
「らいしゅちぃぃぃぃ♪」
なんのストレス発散なのか、総士が叫びながらキッチンからリビングへ走り抜けた。片腕にはキツネさんを抱えていて、ふさふさシッポがなびいていく。もう片方にトーチのように掲げているのは、コロネパンだった。すでにひとつ食べていて、庭仕事している公蔵のところへ、持っていこうとしているのだった。
「ぱぁ〜ぱぁ〜 こぇ しゅちぃぃ〜♪」
「ん?」
たとたと芝生を走ってきて、総士は冬囲いを直している公蔵へ「うあい!」と伸び上がって差し出した。
「こぇあね〜 しゅごくしゅごくしゅてちらの♪ くいーむれしょ かあめるれしょ〜♪」
「うん、いい匂いがするな。総士は食べたのかい?」
「あい♪ こぇ ぱぱの れもね た〜へんらな そち おれつらいちてあぐうよ」
「そうか、総士も手伝ってくれるか」
ぴっかり笑って、総士はちゃっかり一番たくさんクリームが入っているところをパクリ。
「ぱぱ もちとつ?」
うふ♪っと首をかしげて聞く総士に、うっかり頷きそうになった公蔵の視野の端に、ちょっとコワイ眼つきでこっちを見つめている鞘が映った。総士のおねだり食いもしっかり見ていたらしい。
「そうだ、パパはコーヒーを飲みに戻るんだ。 さ、総士も一緒においで」
「しょなの?」
やって来た時のテンションを削がれてしまった総士は、キツネさんごと公蔵に抱えられた。
……総士の「ちゃっかり」計画は志半ばで失敗(笑)
「らいしゅちぃぃぃぃ♪」
なんのストレス発散なのか、総士が叫びながらキッチンからリビングへ走り抜けた。片腕にはキツネさんを抱えていて、ふさふさシッポがなびいていく。もう片方にトーチのように掲げているのは、コロネパンだった。すでにひとつ食べていて、庭仕事している公蔵のところへ、持っていこうとしているのだった。
「ぱぁ〜ぱぁ〜 こぇ しゅちぃぃ〜♪」
「ん?」
たとたと芝生を走ってきて、総士は冬囲いを直している公蔵へ「うあい!」と伸び上がって差し出した。
「こぇあね〜 しゅごくしゅごくしゅてちらの♪ くいーむれしょ かあめるれしょ〜♪」
「うん、いい匂いがするな。総士は食べたのかい?」
「あい♪ こぇ ぱぱの れもね た〜へんらな そち おれつらいちてあぐうよ」
「そうか、総士も手伝ってくれるか」
ぴっかり笑って、総士はちゃっかり一番たくさんクリームが入っているところをパクリ。
「ぱぱ もちとつ?」
うふ♪っと首をかしげて聞く総士に、うっかり頷きそうになった公蔵の視野の端に、ちょっとコワイ眼つきでこっちを見つめている鞘が映った。総士のおねだり食いもしっかり見ていたらしい。
「そうだ、パパはコーヒーを飲みに戻るんだ。 さ、総士も一緒においで」
「しょなの?」
やって来た時のテンションを削がれてしまった総士は、キツネさんごと公蔵に抱えられた。
……総士の「ちゃっかり」計画は志半ばで失敗(笑)







